文教大学大学院 人間科学研究科

専任教員による学際的で充実した授業カリキュラム


人間科学特論
<青山 鉄兵>

テーマ:「人間科学の学際的探究」
キーワード:共生、連携、学際、SDGs 等々
オリエンテーションの1回を除き、14回分を心理学分野3回、社会学分野3回、教育学分野3回社会福祉学分野3回、スポーツ?コミニティ分野2回のオムニバス形式にて実施をする。
各分野の先生方より、人間科学とはどのようなものであるか、人間科学を構成する諸領域、またなぜ人間科学であるのかを講義する。討論を行い科学について理解を深めた上で人間科学について各分野から再度検討を行う。


人間科学研究法Ⅰ
<星野 晴彦>

以下の2点を理解することを目的とする。
?人間科学の研究を始めるにあたり、研究倫理に関して学ぶ。特に、調査協力者の人権を擁護することの重要性を学ぶ。
?研究方法として、質的研究法を学ぶ。様々な研究方法を整理した上で、それぞれの方法を用いた論文を読む。
また、講座の中では、理論的な学びと共に「お互いにインタビュー」「研究倫理審査申請書の記載」「質的調査のワークショップ(KJ法)」などの体験的学習を通して実態的に学ぶ。


人間科学研究法Ⅱ
<正木 澄江>

この授業では、心理学、社会学、教育学などの研究において必要とされる量的研究の基礎を習得することを目的とする。具体的には、データ収集の方法や統計解析の基本的な考え方と手法を学び、統計解析ソフトSPSSの基礎的活用を通じて、人間科学における量的研究の手法を実践的に体得する。


健康と疾患の心理学
<石原 俊一>

健康心理学とは、健康の維持と増進、疾病の予防と治療などについての原因と対処の心理学的な究明、及び健康教育やヘルスケアシステム、健康政策の構築などに対する心理学からの貢献をめざす学問である。健康心理学における疾病とは、必ずしも精神疾患を指すものではなく、むしろ、心疾患、ガン、糖尿病などの生活習慣病を対象とすることが多い。本講義では、これらの身体的疾患の発症メカニズムを理解した上で、健康心理学的なアプローチについて概説する。


ビジネスの心理学
<鎌田 晶子>

消費者心理学に関連する文献の講読を中心に据えて学習し、日常生活における意思決定やリスク判断についての理解を深めることを目的としている。受講生には、初回授業で提示した範囲の中で、自身の興味?関心に基づいてテーマを選択するよう求める。心理学の経済活動への応用について、幅広く議論する。


実験心理学特論
<田積 徹>

この授業では、主に実験法によって研究が進められている学習?記憶?生理心理学などの専門領域の専門書?実験論文を精読していく。大学院では各専門領域で研究が進められているさまざまなテーマの深化した体系に触れ、自分の修士論文の研究をその体系に位置付けていくことが求められる。このことは学習?記憶?生理心理学といった専門領域に限らず、他の専門領域においてもある程度共通していると思われる。したがって、上記の専門領域について学部で学んだ概論的な知識に基づいて専門書?実験論文を精読し、精読したテーマに関係する実験を遂行する体験を通して、各自の修士論文の研究を位置づける作業に役立ててもらう。


リスクの心理学
<長谷川 尚子>

この授業では、主に生活や産業におけるリスクの認知やリスク?マネジメント、リスク?コミュニケーションの基礎を理解するとともに、心理学や人間科学の観点から、現代社会の安全?安心に向けた問題を発見?解決する方策を検討することを目的とする。受講生には、指定した範囲の中から自身の興味?関心に基づいた文献の購読を求め、授業時にその内容に関連したディスカッションを行う。


生涯学習特論
<金藤 ふゆ子>

この授業では、生涯教育の中でも特に成人教育に着目し、近年の成人教育論の理論的検討と、実証的研究に基づく成人学習者の理解を目的とする。具体的には、成人学習者の特性、成人学習者の学習課題、成人の特性を生かした学習支援のあり方、成人の学習成果の評価と活用などの諸問題について検討を行う。ここでは国内外の調査研究や、学術論文も教材として活用し、成人教育の諸問題を多角的に分析?検討する。受講生自らが成人学習者であることから、適宜、討議の機会を持ちながら授業を展開したい。


子ども?若者活動支援特論

2025年度 非開講


学校教育特論

2025年度 非開講


コミュニティ活性化特論
<二宮 雅也>

近年、人口減少や少子高齢化の影響により地方都市の衰退が進むなか、地方都市の再生を目指したさまざまな取り組みが行われている。国は、「地方創生」というキーワードのもと、内閣府地方創生推進事務局や内閣官房まち?ひと?しごと創生本部事務局が中心となり、各施策を進めている。また、各地方都市では、地域住民が主体となった取り組みも数多くある。この講義では、全国で展開される地域活性に関する取り組みのケーススタディを通じ、その形式や形態、さらには成果について学習することを目的としている。


スポーツ?ウエルネス特論
<宮田 浩二>

今日のスポーツの普及にはめざましいものがあり、スポーツを行う人々のスポーツに託する思いは、実に様々である。また、スポーツとは、世界共通の文化であり、コミュニケーション手段として行われている。
そこで、スポーツ?ウエルネスの観点から、私たちがより幸福でより充実した人生を送るためにはどうしていけばよいのか、スポーツによって築かれるウエルネスライフのあり方等について、興味や関心を高めて実践していくことが目的である。


高齢者健康援助特論

2025年度 非開講


地域福祉特論
<大島 隆代>

地域という共同体(コミュニティ)における福祉実践について、ソーシャルワークの実践理論をもとに探り考察していく。
ソーシャルワークは1920年代のアメリカで誕生したワークであるため、海外文献なども参考にしながら、実践理論がどのよう
に日本の地域福祉に影響を与えてきたのかを考えてみたい。地域福祉というある意味で曖昧でもある概念をさまざまな側面から考察し、課題と今後の方向性を考えることができるようになっていただきたい。


スクールソーシャルワーク特論
<宮地 さつき>

本講義では、スクール(学校)ソーシャルワーク(SSW)の理論と実践について学修する。
子どもたちを取り巻く環境は近年、より福祉的なニーズを孕みつつある。このようなニーズに対応するため、SSWの理論は当然のことながらソーシャルワークをベースに、学校?教育現場とともに展開する特有の領域として、国内でも発展しつつある。就学前から高等教育機関までその対象は幅広く、またミクロ?メゾ?エクソ?マクロレベルにおける多角的かつ多層的な実践について、講義やグループワークなどを通して考察を深めていく。


ソーシャルワーク特論
<堀口 久五郎>

わが国の社会福祉学研究の古典または海外のSW研究の原書をとりあげ、文献講読を行う。また課題として設定したテーマ等について、受講者からの発表を求める。


家族?ジェンダー?セクシュアリティ
<関井 友子>

家族やジェンダー及びセクシュアリティなどの現代社会の具体的な現象から社会構築主義的思考様式を学ぶ。


社会学演習
<大塚 明子>

近代~現代の日本社会における価値観の変容、特に欧米の個人主義の日本的受容という問題を大きなテーマとし、多方面からアプローチしていきたい。まず従来数多く出版されてきた日本文化論?日本人論を批判的に検討する。他にも受講者の関心に応じて、家族(特に親子関係観)、学校、近代文学、大衆文化や若者文化など、様々な資料を取り上げることを考えている。


文化人類学演習
<中村 博一>

現代は、多様な文化の主張が人間理解の障害や人間の選別化につながりうる事態を生じさせている。また、多様な文化をとりこんでそうした主張がなされる事態も珍しくない。本演習では文化領域と人間科学を主なテーマとし、われわれの自意識の基盤とされる文化の思想を文化人類学、民俗学を中心に読み解いてみる。


メディア社会学特論
<上ノ原 秀晃>

現代の社会事象を解釈し、分析する上で、メディアの存在は無視できない。また、メディア自体も、社会のあり方の影響を強く受けている。本演習では、こうしたメディアと社会の相互作用を、社会学?社会心理学?政治学等の理論?モデルを用いて考察する。具体的には、メディア効果論、メディア文化論、ジャーナリズム論などの領域を取り扱う。テキストと論文を合わせて読み進めていくが、取り上げる論文は受講者の関心に応じて決定したい。


人格心理学特論
<大木 桃代>

日常生活において他者との良好な関係性を構築するためには、自他のパーソナリティと行動の理解が必要とされる。この授業では、パーソナリティおよび関連する諸概念の機序を理解し、様々な行動との関連性を検討することを目的とする。さらに人格心理学の概念を通して、多方面からの人間科学的アプローチを身につけることも期待する。数名のグループでデータを収集?分析し、論文を作成するという過程を通して、人格心理学に対する実践的な視野を広げることに加え、心理学領域の論文の執筆方法についても学習する。


デザインの心理学
<増田 知尋>

コミュニケーションを円滑に行うためには、情報を適切に伝達することが不可欠である。情報をよりわかりやすく、より正確に伝えるためには、情報をただ表示するのではなく、その情報を受け取る側の認識の特性を考慮したデザインが不可欠となる。
この授業では、情報を受け取る私たち人間の認識の特徴を中心として、心理学で研究されてきた知見を学んだ上で、それらを日常的にどのように活かしていくことができるのか、社会における効果的なデザインの利用について考えていく。


生命倫理特論
<宮下 毅>

科学の急速な進歩とその技術的な応用によって生じる生命倫理に関する諸問題は、医学、看護学、倫理学からだけでなく、心理学、福祉学、社会学からも議論されている。同時に、新たな科学技術の人間への適用および社会での受容という側面からは、基本的人権の尊重の視点からも検討されなければならない。
本授業では、生命倫理に関する主要な論点について、欧文文献を講読し、知識を深め、議論を行う。具体的には、生殖に関する問題(生殖補助医療、人工妊娠中絶、不妊処置)、遺伝に関する問題(出生前診断、遺伝子治療、遺伝子研究)、死に関する問題(死の定義、生命維持治療、医師に援助された自死)、臓器移植、臨床研究などを扱う。


教育政策特論
<村上 純一>

学校のカリキュラム、学校教職員の人事管理、教育予算の編成から、学校の再編?統合、都道府県や市区町村といった自治体レベルでの教育プラン、社会教育施設の管理運営に至るまで、教育に関するおよそ全ての営みは「政策」という形で立案され、実施されている。そのことを踏まえ、この授業では教育に関する「政策」の観点に着目して、現代日本を主としつつ国際比較も視野に入れながら、文献講読を中心に議論し、考えを深めていく。


社会教育特論
<青山 鉄兵>

本授業の目的は、社会教育をめぐる近年の動向および基本的な論点について検討することである。具体的には、1.社会教育とコミュニティづくりの関係、2.子ども?若者を対象とした社会教育のあり方、3.学校?家庭?地域の連携?協働のあり方、4.新自由主義の影響下における社会教育施設?団体の運営、などについて、関連する文献の講読及び受講生とのディスカッションを行う。取り上げる文献等については受講生の関心を踏まえて決定する予定である。


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