文教大学大学院 人間科学研究科 30周年記念サイト

茶谷 綾乃(2022年度修了)

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大学院修了後は、神奈川県横浜市にある江田記念病院という慢性期の総合病院に常勤の心理士として勤務しております。精神科外来の心理療法?心理検査、精神科デイケアの集団心理療法、身体疾患患者への認知機能検査や面接介入、多職種へのコンサルテーションが主な業務です。文教大学は「理論と実践」を大切にしているため、在学中は座学で理論を学び、実習や事例検討会で実践を積ませていただき、大変密度の濃い時間を過ごしました。様々な専門分野をもつ先生方からご指導いただける点は、文教大学の強みだと思います。その時に培った様々な視点から事例を見立てる力は現場に出てからも活かされていると感じます。また、事例検討の機会が多いことも魅力のひとつだと感じております。多くの事例に触れることで考える力が養われ、学んだ理論をどう実践に結び付けていくのかを柔軟に考えられるようになったと思います。

在学中に印象に残っていることは、同期との他愛のない時間です。休憩時間に勉強のことを忘れてくだらないことで笑い合ったり、苦しい時期には支え合ったり、踏ん張り時には励まし合ったり、思い返すと同期と過ごした時間が何よりも思い出に残っています。同期の支えがあったからこそ、忙しい毎日を乗り越え無事に修了できたのだと感じるほど、私にとっては大切な時間でした。修了して別々の地で働くことになった今でも時々集まったり、連絡を取り合ったりする仲で、楽しいことだけでなくつらいことも分かち合った仲間だからこその絆があるように感じています。

また、温かく見守り続けてくださる先生方のおかげで、私たち学生はのびのびと学び、失敗を恐れることなく挑戦し続けることができました。守られた環境はありながらも、自分たちで考えて行動するよう促してくださったことは、現場に出てからの決断力や行動力に繋がっています。必要な時にはしっかりと手を差し伸べてくださるため、学生にとっては非常に心強かったです。修了後もスーパービジョンをお願いするかたちで先生方との関わりは続いており、先生方との出会いも大切にしていきたいと思っております。

今回、30周年記念ということで大変喜ばしい気持ちでいっぱいで、歴史ある大学院の修了生であることを誇りに思います。文教大学の掲げている「人間愛」が沢山詰まった学生生活でありましたし、今後時代に沿って様々なかたちに変化していくかもしれませんが、変わらず「人間愛」の溢れる学校であって欲しいと願っております。


茶谷 綾乃

2022年度修了 臨床心理学専攻
江田記念病院